十日市は600年の歴史が
昨年、会津に帰って10年で初めて、会津若松の「十日市」に行きました。今年は2回目。
8日に県立博物館で開かれた「会津の市と市神祭り」の講座を聴かせてもらっていたので、昨年とは一味ちがう十日市でした。
『若松風俗帳』(1807年)によれば、1384年に芦名直盛が現在の会津若松、黒川の地に城を築き、町割をして大町を置き(現在地とは別の場所)、正月十日に市祭をさせたのが十日市の起源です。600年以上の歴史があるわけです。
1592年に蒲生氏郷が黒川を若松と改め城下を整備した際に、大町は現在の地に移り、この地の古くからの神である田中稲荷を市神として初市が行われるようになりました。米俵(当時の俵は小さなもの)を引き合って豊凶を占う「米引(曳)」も行われていました。「米引」は会津各地の初市でも行われ(十日市では明治4年まで)、現在は会津坂下町と会津美里町の「大俵引き」に、その発展形(?)を見ることができます。
昨年は単に神社の出張所と思った市神様の仮屋ですが、市にとって欠かせないものだったようです。
仮屋は大町通りの南・北に置かれ、南は山の神である春日大神、北は海の神である住吉大神となっています。
神に囲まれた“神聖な場所”で、人々は“公正な取引”をおこなったのです。
【左】春日大神 【右】住吉大神
人々は十日市で、市神様にお参りし、日常生活用品や農具類、縁起物などを買い求めてきました。市神祭りという神聖な場で買うことに特別の意味があったようです。
食べもの屋が目立つ現代の十日市ですが、市神様にお参りし、縁起物を買い求める姿に、歴史は息づいているようです。
(昨年の記事)
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コメント
十日市、会津に居た8年前に一度行った事があります。仕事が終わった夜の9時近くだったので賑わいのピークを過ぎた時でしたが、独特の熱気があった事が印象にあります。その時は久し振りの豪雪だったとのことでしたが、今年はどうだったでしょうか?歴史を推察すると十日市は直江兼続の時代からあったのしょうね。なつかしい映像ありがとうございました。
投稿: F | 2009年1月12日 (月) 09時42分
土曜日だったせいもあるでしょうが、進むのに苦労するほどの人出で賑わっていました。
雪は少な目ですが、少し吹雪いて、寒さも厳しく、昔から言われる「十日市荒れ」でした。
直江兼続が会津に来たのは蒲生の後ですから、十日市はあったでしょうね。
投稿: 住人 | 2009年1月12日 (月) 17時32分
いつも楽しく拝見させていただいています。
今年は十日市の写真を撮っていなくて、よかったら写真をお借りできないでしょうか。
初市はなんか清々しくて好きですね。その昔は市でしか品物が買えなかったんでしょうからね。流通の基本がそこにあるような気がします。
投稿: CHA | 2009年1月13日 (火) 09時04分
写真はあまりいいのはありませんがメールで送っておきました。
初市は、楽しくもあり、気持ちが改まる感じもしますね。
投稿: 住人 | 2009年1月13日 (火) 15時12分