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2009年6月24日 (水)

夢を形に

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6月22日、柳津の「花ホテル滝のや」で開かれた「花ホテル講演会」を聴講してきました。地域づくりをめざしての「小さな宿の勉強会」の第166回。私は、4回目の参加でした。(2007年11月18日の記事で「花ホテル講演会」について書いています)

タイトルは「奥会津の過疎の町から発信!企業組合の町おこし」。講師は目黒謙氏(富士電機デバイステクノロジー(株)勤務 金山町在住)で、ゲストが目黒祐一氏(企業組合 おく愛ズ理事長 金山町在住)でした。

講師の目黒謙氏は、奥会津金山町の出身で、長年、電機関係の会社で研究開発に携わってこられましたが、3年前に早期退職、お母様がおられる実家に戻られました。前の会社の嘱託社員として在宅でインターネットを利用した調査をされる一方、地域おこしに積極的に取り組んでおられます。

この日のお話は、長年の経験を生かしての会津の企業を元気にしていく取り組み(人材育成など)、地元の集落での活性化への取り組み、そして、この春から参加されている企業組合「おく愛ズ」の取り組みについてでした。
企業組合「おく愛ズ」の取り組みについては、理事長の目黒祐一氏(ゲスト)から詳しいお話がありました。特に印象に残った部分だけをご紹介します。

「おく愛ズ」の「姫ます寿司」については、新聞・テレビ等でも紹介され、ご存知の方も多いと思います。(ビデオを見せていただいたテレビ東京の「ガイアの夜明け」では、本田勝之助氏の地域特産発掘・販路拡大の取り組みとして詳しく紹介されていました。)

「何故ヒメマス寿司なのか」というお話では、金山町の象徴ともいえる沼沢湖には、全国でも珍しい(水温17度以下のきれいな湖でないと住めない、お姫様みたいな)ヒメマスが生息しているのですが、このころ危機に瀕していたヒメマスを復活させた男たちがいたこと。

「ヒメマスで寿司を」というアイデアは、事業化に際して理事長となった目黒氏が出しました。
過疎化が進む金山町で、仲間が集まって飲んでも暗い話になりがちでした。もっと前向きにということで2年ほど前に発足したのが「10年後の明るい金山町を創る会」でした。地域おこしのアイデアを持ち寄るという会合でこれといった意見が出ない中、最後に目黒氏が遠慮がちに語った“夢”の1つがこれだったのです。

皆さんはすぐに行動に移し、試作を繰り返しました。台所に立ったこともない男も、悪戦苦闘。多くの人の協力を得ながら、ようやく「これなら」というものを作り出し、地元の「雪まつり」に出品して好評でした。

事業化のため、昨年5月に企業組合を設立。「この指 止まれ!」の精神で、当初12名のメンバーが15名まで増えています。
8月に発売(パッケージの題字は金山町にゆかりのある椎名誠氏が書いてくれました)。奥会津の道の駅などで販売しています。

先日は新宿のデパートでの地域特産を紹介する催しに出品したのですが、これは“失敗談”です。電車の中吊り広告も出すということで期待しましたが、客足はもうひとつでした。生ものですから運搬もたいへんで、スタッフの交通費・宿泊代もかかり、大赤字でした。催しの内容もわからないまま飛びついたのが間違いで、「高い授業料を払った」とのことでした。

「姫ます寿司」は、手作りなので数多く作るのは困難ですし、保存や運搬の点からも、簡単に事業拡大とはいかないようです。(冷凍による運搬法を研究中とのこと)
すでに第2弾として、金山の昔からの特産である赤カボチャを使った「赤かぼちゃ羊かん」が発売されていますが、さらに3番目の柱、…と開発していって、事業を黒字化するのが今後の課題とのことです。

「夢のようなことでも継続してやっていれば実現する」というのが、目黒氏の結びの言葉でした。

この講演会には、「おく愛ズ」の皆さんが10人ほど来られていました。講演会後の例によっての懇親会で、さらに詳しく、それぞれの方の思いなどもお聞きすることができました。
床屋さん、旅館の主人、電気屋、建設業などの本業をもちながら、仕事のあと集まって議論したり(酒を飲んだり)、朝は3時、4時から作業をするなどの忙しい毎日なのです。

翌日、会津川口駅(JR只見線)の「おく愛ズ」が運営する「金山町観光情報センター」にお寄りしました。
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ここのセンター長は、関東出身で航空会社の香港勤務をされていたのを辞めて急遽やって来た、吉川氏です。(この写真には写っていない)
日本に帰るときは、実家よりも金山町に足が向いたという大の“金山ファン”でした。一昨年の「玉梨・八町温泉まつり」では、パネルディスカッションのパネラーをされていました。(記事

川口駅のキヨスクが撤退した跡に、地域の中心になるようなミニコンビニを作りたいというのが、実は目黒祐一氏の“もう1つの夢”だったのです。

この情報センターが、地域の人々が集い、金山町のみならず“奥会津”を全国に発信していく核として、大きく発展していくことを期待します。

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